こだわりから妥協のない本物の美味しさが生まれます

父は何に対してもこだわりが強く、特に食に関するこだわりは半端じゃありません。美味しいものを見つけたときは、しばらくはまって、そればかり食べているような人です。素材、味、調理法など、食べ物に関しては仕事を離れても厳しい目で見ているようです。そんな父がこだわって作る豆腐は、いつ食べても飽きることなく、調理で手を加えるよりは、お醤油をかけてそのまま食べるのが一番好きです。

友達が「今はまっている美味しい豆腐がある」と言っていたものが、うちの豆腐だったことがわかり、嬉しかったこともありました。父の思い、職人さんたちの思いが生み出す豆腐の美味しさをまだご存知ない方にも味わってもらいたいと思います。

服部紗和

豆腐作りの現場は、まだまだ父に頑張ってもらわないと

服部の長女に生まれ、小さな頃から豆腐を作る両親の姿を見ていました。以前は湯葉やお揚げを作っていたこともありますが、今は事務を担当しています。

豆腐づくりが日常となっている家に生まれましたが、実際に豆腐が作られている工程のすべてをはっきり見たことがありません。仕事場では父は別人のように厳しくなります。豆腐作りの現場は、ある意味、職人さんの聖域として、邪魔にならないようにという思いは自然に身に付いていました。仕事に対しては一本気な父も、普段はそんなに怖いと思ったことはありません。一世紀近く続く老舗の看板を守るのは並大抵ではなかったと思います。健康に気を付けて、まだまだ大黒柱として頑張って欲しいです。

服部真奈

4代目として、今はただ職人さんから学ぶ日々

最近豆腐作りの現場に入ったばかりで、社長や、先輩職人さんから豆腐作りの基本を教えてもらっているところです。まだまだできないことが多く、怒られてばかりの日々。入ったばかりで偉そうなことは何も言えませんが、まずはうちの味を覚えること、そしていつかは自分が美味しいと思う味を探求していけたらと思います。

豆腐屋に生まれて、小さな頃からいずれは後を継ぐことをごく自然に受け止めていました。幼い頃の記憶でも、おじいちゃんが揚げを揚げて、母親がひろうすを作っていた姿があり、そうした家族やもっと先代の思いを将来に残していきたいと、それも自然に思ってきました。 いずれ4代目として家業を継承する立場にありますが、今はその責任の重さの重圧に負けないことを考えています。一つ一つ学ぶことで、その重圧は克服できると思います。

服部寛之